キッシュの1番の王道といえば、ほうれん草のキッシュだろう。
はじめて食べたキッシュはほうれん草のキッシュだったし、パン屋さんやお惣菜屋さんに置いてあるキッシュも、ほうれん草のものが多く見られる。
キッシュ発祥の地で何のキッシュが1番食べられているかはわからないが、日本ではキッシュといえばほうれん草、というイメージが強いはずだ。
はじめてほうれん草のキッシュを作ろうとしたとき、レシピ通りであれば、スーパーで買ったほうれん草を丸々1袋使用するのだが、
きのことかベーコンとか味が出る食材を、たくさん入れたほうが美味しいのではと考えた為、他食材を増やし、ほうれん草は基準の半分程しか使わなかった。
もちろん、他食材を足したこのキッシュもとても美味しかったけれども、丸々1袋のほうれん草を使ったキッシュには感動する。
他の具材はアパレイユとチーズを除いて、玉ねぎしか使用しない。この、ほぼほぼ、ほうれん草のみで作られたキッシュが、おいしいのだ。
焼き上がったキッシュを1人分に切り分け、1口の量をフォークですくう。すくいあげた1口のキッシュの中身は、ほうれん草でいっぱいだ。
この、ほうれん草が溢れんばかりのキッシュを1口、口に入れてみる。
ほうれん草の苦味とタルト生地のバターの旨味、塩気のある卵とチーズの味が、口の中に広がる。
何と言っても、1番味を出しているのはほうれん草で、粉物料理ではあるのだけれど、野菜のおいしさをふんだんに感じれる。
もちろん、塩気のあるタルト生地との相性も抜群ので、1口食べたら、もう1口もう1口…と手が進んでしまうのだ。
キッシュを作るとして、他にもブロッコリー・じゃがいも・ベーコン・きのこなど、キッシュを美味しくする食材はたくさんある。
種類もたくさん使用すれば、いろいろな味を楽しめるとは思うのだが、タルト生地と卵とチーズとの組み合わせをシンプルに楽しみたい場合、ほうれん草のキッシュは最高においしいのだ。
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